2021.03.13 Saturday

ダイヤモンド富士

自宅の西側の部屋を書斎にしています。周囲に高い建物がないことから、ずいぶん遠くまで見渡すことができます。

MtFuji - 20200105
その真正面にあるのが富士山。冬の空気が澄んだ晴れた朝には、美しい姿を眺めることができます。山は動かないから、毎日そこにあるのが当たり前なのに、なぜでしょう。毎度、珍しいものを見るように有難く見てしまうのが富士山です。

MtFuji - 20210109
冬の夕暮れにはついつい心を奪われてしまいます。富士山の右側で高まりになっているのは丹沢の山々です。この写真で太陽が沈んだ位置は左手の木々の間くらい。春に向かって日没する位置はどんどん北上しますから、ちょうど富士山に沈むところを見たくなるのが人情というものです。真西に富士山が見えているからと、春分まで待っていると夕日が通り過ぎてしまうことは、これまでの経験で学習済みです。それよりも厄介なのは、春に向かって空がどんどん霞むことによる視程の低下です。今年も3月に入って花粉のニュースが頻繁になった頃には、富士山自体が霞んで見えなくなっていました。

MtFuji - 20210304
窓から差し込む西日がすうっと陰り始めた頃。窓の外へ目を向けると、微妙に山頂がシルエットになって見えてそうでした。慌ててシャッターを切ったのがこの一枚です。光り輝くダイヤモンド富士ではなく、富士の火口に沈む夕日といったところです。この後、30秒もしないうちに、夕日は富士の後ろへ完全に姿を消してしまいました。あと1、2分早く気づいていれば、もうちょっと違う光景も目にできていたと思うのですが、端から諦めていたのが悔やまれます。

 

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